光熱費の節約<電気料金版>基本料金を見直し固定費削減!

現状を把握し、電力会社が決定したら、次は何をすべきか。
それは「基本料金」の見直しです。
この料金は固定費なので低ければ比例して電気代が安くなります!
と断言したいところですが、
TEPCO(東京電力)のホームページでは必ずしもそうではないという記載が。。。
でも我が家は明らかに安くなったので、例としてご紹介いたします。

●電気の基本料金は何で決まる?

電気の基本料金は「契約しているアンペア」で決まります。
一般的なご家庭の場合のアンペア数は40A(アンペア)です。
しかし家族が多い、寒冷地にお住まい、ライフスタイルなどでそれでは不足してしまう場合はアンペアを上げているご家庭もあるでしょう。私の実家は寒冷地住まいで4人で暮らしでしたが、私が同居していた時には60Aないとブレーカーが落ちることがたまにあり不便という状態でした。


アンペアの確認方法

分電盤を確認する

ご自宅の分電盤で確認が可能です。
東京にお住まいの方は恐らく東京電力に準拠しますので
アンペアブレーカーの色か数字で確認可能です。
分電盤の場所は、マンションの方ならシューズクローゼットや
シューズインクローゼット(SIC)、廊下の収納上部にあるケースが多いです。ワンルーム賃貸だと玄関上部にあることも。一戸建てはマンションの場合でご紹介した場所のほか、洗面室上部などにあるかもしれません。

電気ご使用量のお知らせ(検針票)を確認する

毎月ポストに投函される電気ご使用量のお知らせ(検針票)や、郵送の検針票で確認が可能です。
現在は各社ウェブサイトやアプリで管理する電力会社も多いので、ログインして、契約内容確認
のページをご覧になるとアンペアの表記があるはずです。

契約アンペアを見直すと効果が期待できる

こちらは東京電力さんの契約アンペア表です。TEPCO東京電力エナジーパートナーホームページより)
2023年4月の料金改定版で、アンペアの設定は10~60Aとなります。
当然ですが、アンペアが大きくなれば基本料金も高くなっていることが確認できます。

契約アンペア(A)10152030405060
基本料金
(円/月、税込)
295.24442.86590.48885.721,180.961,476.201,771.44
                                                  【2023年4月1日以降】

シミュレーションをしてみる

例えば次のようなケースを想定して試算してみます。
例1)40Aから60Aに上げた場合
   40Aの基本料金は1,180.96円/月、60Aの基本料金は1,771.44円/月、
   その差は590.48円/月、つまり、基本料が1.5倍!
   60Aは40Aの基本料金50%がさらに上乗せになっていることがわかります。

例2)40Aから30Aに下げた場合
   40Aの基本料金は1,180.96円/月、30Aの基本料金は885.72円/月、
   その差は295.24円/月、つまり、基本料が0.75倍!
   30Aは40Aの基本料金から25%オフになっていることがわかります。

 40A60A月間差額年間差額
例1)40A→60A1,180.96円1,771.44円+590.48 円+7,085.76円1.5倍
例2)40A→30A1,180.96円885.72円▲295.24円▲3,542.88円0.75倍

そうです。
ここでお伝えしたいのは10A下げれば
基本料金が25%オフになるということ。
295.24円/月であれば、年間で3,542.88円お得になります。

アンペアの変更方法

基本的にほとんどの電力会社ではアンペアの変更は電話1本でOK。
ただし、電力会社によっては料金プランと一緒にアンペアの変更が出来ない場合もあるようなので
事前にしっかり契約する電力会社に確認してください。

また、アンペアを変更する際、設置されている電気メーターがアナログメーターの場合はアンペアブレーカーの取替工事が必要となります。電力会社の作業員の方が来て作業をしますので立ち合いが必要となります。工事費は無料ですが60Aを超える契約など特殊な場合は有料となる場合があるようですのでご注意ください。また作業時間は約20分となります。

契約アンペアを変更する前に注意すべきこと

このように、契約アンペアを下げると電気代の固定費が下がるとことがわかりました。
でもここで注意点をいくつかお伝えします。

☆注意その1:所有者や管理人の許可を得る

マンションやアパートなどの集合住宅では、所有者や管理人の許可が必要となる場合があります。
必ず事前にご確認し、変更の許可が得られてから契約をご変更ください。

☆注意その2:くらしに支障のない範囲でアンペアを設定する

アンペアを下げるということは、一度に使用できる電気機器が限られるということです。
今までと同じような感覚でいると、ブレーカーが頻繁に落ちてしまいます。
その不便がストレスになってしまってしまっては本末転倒。
契約変更前にご自身の家庭での使用状況など想定し、下げても問題ないと確信してから変更するようにしましょう。
我が家では賃貸の住まいで40Aを30Aに下げていましたが日々の生活で気を付けていたことは、エアコン、電子レンジ、トースター、電子ケトルの4種を同時に使わないようにしていたことくらいです。
唯一ブレーカーが落ちたのは年末年始の帰省後、エアコン、電子ケトル、電子レンジ、電気ストーブを同時につけた時でした。しばらく実家でののんびりモードが抜けておらず、うっかり電力消費の高い電気ストーブをつけてしまったのです。5年住んでいてその1回だけ。今のマンションも元々40A設定だったものを引越し前に30Aに変更して住んでいますが一度もブレーカーが落ちたことはありません。

TEPCOのホームページに「主な電気機器のアンペアの目安」が掲載されていましたのでご参考いただければと思います。

主な電気機器のアンペアの目安

電気機器の消費電力はワット数(W)で表示されています。
アンペア数(A)は、「100Wで1A、1,000W(1kW)で10A」とお考えください(100Vの場合)。

インバータエアコン(冷房時おもに10畳用平均)
<立上時など>
冷房5.8A<14A>
暖房6.6A<20A>
冷蔵庫 (450Lクラス)2.5A
電気カーペット
(3畳用)
1/2面 4A 全 面 8A電子レンジ (30Lクラス)15A
テレビ液晶42型 2.1A
プラズマ42型 4.9A
IHジャー炊飯器
(5.5合・炊飯時)
13A
掃除機弱 2A
強 10A
IHクッキングヒーター
(200V)
20A~30A       
(最大使用時58A)
アイロン14A食器洗い乾燥機
(100V卓上タイプ)
13A
ヘアードライヤー12Aドラム式洗濯乾燥機
(洗濯・脱水容量9kg)
洗濯時 2A
乾燥時 13A
                           ※各電気機器を使用した場合の想定値です。実際のワット数・アンペア数は各機器の取扱説明書などをご確認ください。

以上、今回は基本料金の見直しとして「アンペアを下げてみる」をご案内しました。
2023年4月、基本料金が見直され、じわじわと値上げされています。
たかが年間数千円ですが、ほとんどの方が変更後見直すことが無いようですので、知らないうちに3年、5年、10年と経過することを考えれば、“ちりつも(塵も積もれば山となる)“効果で節約になるので思い立ったが吉日、この記事をきっかけに1人でも節約ハッピーを手に入れる方が増えてくれると嬉しいです。

電気代の固定費見直しが終わったら、いよいよ変動費を減らすためにしたいことをお伝えします。
次回は隠れ電気探しの旅に出発です!
光熱費の節約<電気料金版>隠れ電気代が潜んでいる

東京ガスの電気「基本プラン」


コメント

タイトルとURLをコピーしました