千代田区番町といえば、都心の高級住宅地。
皇居の西側エリア一帯にある日本で初めての高級住宅地とも言われています。
歴史は古く江戸時代、「大番組」と呼ばれる旗本を住まわせ江戸城を西側を守らせており、一番組から六番組まで組織があり、その名残で一番町~六番町と言われるようになったといいます。
そんな歴史ある高級住宅地に誕生する新物件がこのパークコートザ・三番町ハウス。
公式ホームページでは多様な間取りが紹介されていますが、今回はスクエア型の美形な間取りをチョイスしてみました。
物件名:パークコート ザ・三番町ハウス
タイプ:74Atype
プラン:3LDK+WIC+SIC
専有面積:74.26㎡(約22.46坪)
バルコニー面積:10.40㎡(約3.14坪)
方角:北
●玄関|突然ドアを開けても安全なやさしい造り
玄関ドアが少しアルコーブっぽく凹んだ設え。
廊下へ出る時人がいてもこれなら安心構造といえます。
エントランス入って左右に伸びる廊下、玄関が広々と感じられますね。
シューズインクローゼット(SIC)は棚が2か所ついた大容量、ゴルフバッグは余裕で置けます。
●LDK|窓全面にWindowCounter、好みが分かれるところ
2部屋リビングイン。
LDKで約15.8Jですが窓にあるカウンター部分を除くと14.6Jなので約1J少ない点にご注意。
床暖はLDK一面仕様。
縦長の長方形ですので家具配置は無難にできそうです。
WindowCounterとあるので腰高窓という感じでしょうか。
Counterの左右に押し開きの窓が付いていますのでそこからも光は入りますが大きさ的にも採光性を上げるには少し心もとない大きさ。天井から床までの大きな窓というよくあるリビングの窓の採光性はないことを認識しておいた方が良いでしょう。
●キッチン
冷蔵庫置き場の方からもキッチンに入れるのは嬉しいポイント。
来客中に買ってきた食材を抱えドア側から入るより、引戸側からスッと入り冷蔵庫にしまうというスマートな動線が実現します。
忙しい朝はこの引戸は最高!洗濯機置き場への移動もラクラク。
毎日忙しい主婦のためのやさしい配慮は素敵ですね。
キッチンの広さは3.0Jとコンパクトですが、この広さ1人で作業するにはちょうどいいんです。ただ人がすれ違うには少々狭いので夫婦で一緒にお料理を良くするなんていう素敵な家族の場合は作業しずらさを感じるかもしれません。
カップボードは備え付けで用意されており、別途購入や造作家具を別注する必要はありません。
出入口近くに収納があるのでパントリー使いもできそうです。
●Bedroom1(約5.1J)|北側窓から明かりが入る
リビングインの2部屋のうち北側のBalconyに面したお部屋。
クロゼットは1人分の容量サイズ。
入口正面がこの部屋と隣の部屋のクローゼット部分となっており、部屋全体の形は旗竿形です。
LDKリビングインのお部屋なので、少し音漏れなどがあると思います。
慣れてしまえば気にならないのかもしれませんが。
●Bedroom(2)(約4.7J)|完全なる行灯部屋だけど形状は四角い美形
リビングインの2部屋のうち窓のない出入口が引戸のお部屋。
クローゼットは1名分片開ドアサイズ。
壁面内に収まったクローゼットなのでお部屋はキレイな四角形です。
こちらもBedroom(1)同様、LDKリビングインのお部屋のため、音に敏感な人は少ししんどいかもしれません。
●MasterBedroom(5.6J)|床暖房完備で寒い日もあったか寝室
ウォークインクローゼットを備えたBedroom。
床暖房も完備。
Balconyにも面しており採光性もあります。
LDK側にパイプスペースがあるため凸型に柱があるのが少し残念。
●DressingRm.|タイル張りの床で高級感アップ
リネン庫は2か所
洗濯機置き場の上部収納あり。
床面はタイル仕様のようですね。ラグジュアリー感でますね。
bathサイズは1418とこの間取りサイズ感にしては小ぶりな印象。
●Powder Rm. |デザイン性のある手洗いボウルが活きる
手洗いボウルがたまご型なのが可愛い。
手洗いボウルはスクエア形が多いなので、こういう細かいところのデザイン性で差別化できます。
上部収納あり。出来れば手洗い場の下も収納が欲しいところです。
●収納・廊下|実用的な収納と広さに対して幅広な廊下
玄関入ってほぼ正面に両開きの奥行浅めの収納。
トイレのドアと干渉していないのでここからも廊下は意外に幅広なのではないかと推測。
各個室の広さが若干小さめなので、廊下をここまでゆったりさせたのはどうなんだろうとも思いますが、これはそれぞれ好みや考えようです。廊下が広いと空間が広いので気持ちが良いでしょうし、居住空間が広いと感じやすく成る効果もありそうです。
○こまめのつぶやき|北側間取りってどうなの?
北側の間取りは採光性が悪いと敬遠されがちですが、あえて北側を好む方も増えてきているようです。ここでは北側間取りのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。
~北側間取りのメリット~
・周りの環境によっては適度な明るさが確保できる
実は北側に白っぽい建物がある場合、光の反射作用で北側でもかなりの明るさを確保できるんです。
これはレフ版と同じ原理なのですが、白い壁面に反射した光が対面の方へ光を当てることになるからと考えられます。
・夏は太陽のギラギラした直射日光が入らない
直射日光が室内に注ぎ込まないということは、
紫外線も弱く、部屋の温度も南側の間取りに比べればかなり低いので夏場は快適、家具の日焼けも起りにくい、つまり家具の経年劣化のスピードが遅くなるので家具が長持ちする、自然光で過ごせるので目にやさしい・・・。
~北側間取りのデメリット~
冬場は寒い(電気代は覚悟!)
最近のマンションは気密性も高いですが、やはり日中、日光が入らないというのは寒いと考えられます。今は電気毛布など省エネのあったかグッズも増えてきましたのでうまく活用するなど生活にひと工夫でどうにかする!しかない!
日光が大好きな植物・家庭菜園にはつらい環境
日光がないと元気がなくなる植物は、北側間取りでは育てづらいかもしれません。
家庭菜園などをする場合は、お野菜も小ぶりか、なかなか成長しないなど残念な点です。
いかがでしょう?多少のデメリットはあるものの、
北側だから暗いんでしょ・・・という考えはもはや古いのかもしれません。
しかし、同じ北側といってもマンション周辺の状況(環境)によりますので、図面だけからではなく、実際に足を運んでマンションの周りをしっかりチェックした方が良いと思います。
高いビルがあってせっかくの南側でも光が全然入らない、隣接する建物との距離が近くて部屋の中が見られそうでカーテンをしたまま、飲食店の換気扇がマンション側についていて、毎日揚げ物の臭いがしてくるなど、住んでみないとわからなかった失敗談もありますので、人生で一番高いお買い物、こまめにチェックしましょう。
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